こんにちはyoenです。
今回はクリアファイルの白版の作り方です。
オブジェクトの下だけに白版を作りたい時のものになります。
以前白版の作り方として以下の記事を掲載しましたがクリアファルでの白版の作り方を説明していなかったと思い改めて白版の意味と作り方をご紹介できたらと思います。
今回は2部構成で解説していきます。それではいきましょう。
白版の意味
白版の意味は、ズバリ裏移り防止です。
もう少し詳しく解説します。
クリアファイルは基本透明です。そこに印刷するためのインクは不透明ではなく透過なので透けてしまいます。
それを防ぐために下地に白を引くことが普通です。
白も不透明では無いので場合によっては2度塗りをして透明度を下げるようにすることもあります。
白の使い方もクリアファイルの全面に塗って白い紙に印刷するイメージにしたり絵柄の下だけに塗ってその他の部分を透明のまま使用することもできます。
白版の意味はご理解いただけましたか?次ではイラレでの作業の仕方を見ていきましょう。
白版は細らせる
ズバリ、絵柄より白版は細らせる。です。
理由は簡単んです印刷時に版ずれがあった際に白がはみ出ないようにするためです。
基本ずれないが基本です。
ずれたとしてもほんのちょっとですがその少しのずれが気に出したらキリがありません。
それを防ぐために基本は0.1=0.2mmほど内側に細らせたオブジェクトを用意します。
ほとんどのクリアファイルの印刷屋さんはイラレのレイヤーで白版を分けた状態で入稿しれくれといってくると思いますが実際の入稿先にきちんと確認をとってくださいね。
実際の細らせ方ですがこのサイトでも紹介したことがあるパスのオフセットを使います。
以下のオブジェクトの下に白版を作りたい場合を解説します。
まずはすべてのオブジェクトを一つのオフジェクトに変換してしまいましょう。パスファインダかシェイプ形成ツールを使えば簡単ですね。

つながったオブジェクトを選択した状態でメニューバーから効果→パス→パスのオフセットを選びます。
オフセット部分に-0.2mmと入力します。
プレビューがチェックされていれば少し内に入ったことが分かるはずです。

最後に下版時にアピアランスを分割してくださいね。
印刷データの作り方などはまとめていますので確認して見てください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
0.1mmといえどきちんと事故の予防になるんですね。印刷技術の精度はすごいですね。
ちなみにパスのオフセットの使い方は以下に詳しくまとめています。この特性を活かした使い方を解説していますので気になった方は見て見てください。
これからも皆さんの役にたつ情報を発信していければと思っていますのでよろしくお願いします。
それではよきデザインライフを
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