こんにちは、グラフィックデザイナーのyoenです。
今回はグラフィックデザイナーにフォーカスを当てたポートフォリオを作る際にこうしておいた方が良いよね。的なお話です。
コロナ禍で面接がリモートになってしまったりするとポートフォリオはデータで送る事も多くなってくると思います。
そんな時代にあった作り方をお話し出来たらと思います。
もちろん紙で出力する事も考えてお話ししたいと思います。
それではいきましょう。
※今回はWebページのポートフォリオやデザイン上の見せ方は除外してお話ししていきます。
デザイナーのためのポートフォリオの作り方・考え方
新卒の場合は履歴書をきちんと添付する場合がほとんどですのでこの「基本は履歴書」の項目は飛ばしてもかまいません。
基本は履歴書
普通の履歴書で書く内容は網羅しておきましょう。
名前・生年月日・顔写真
基本事項ですね。
資格
デザイン関係で取得した資格などです。色彩検定やDTPエキスパートなど取得しているのならば書いておきましょう。
現場で資格がないから雇ってもらえないと言う事は決してありませんがあればそれだけ努力してきた事を証明出来ます。
あとは、もしコンペなどの受賞歴があるなら書いておきましょう。
使用可能ツール
ツールはAdobe系を網羅出来れば問題ないと思います。
以前、DTP関連で必要なツールの説明をしています。グラフィックデザイナーも同じなので気になった方は見てください。
自己PR
デザインの事でなくてかまいませんので自信をPRしてください。
どれだけやる気があるとかこれは得意とかバイトリーダーをやっていて統率力があるとか相手はデザインばかりではなくあなたの事を知りたがっています。
見せ方(タテかヨコか)
このご時世ですからみなさんのポートフォリオもPC上で見る事が多くなっていると思いますので縦長よりは画面に合わせて横長のポートフォリオを作った方が良いと思います。
縦長だとスクロールが大変になりますし、ページ単位で表示すると小さくなってしまうので注意しましょう。
どうしても縦長の方が表現しやすいのであればそれでも全然かまいません。
マージン(余白)
ポートフォリオを作る際にマージンをとって作る事をおススメします。
マージンとは余白の事で紙面の天地左右から○○mmまでは要素を入れないと決めておきます。こうする事によって各ページに統一感が生まれます。
紙面の端ギリギリにテキストなどがあるとみっともないですからね。
急ぎの出力の時も、変な余白が出来てしまう事をさけ初めから余白のあるデザインで作っておいた方がキレイに見せられます。
断ち切りのデザインだとトンボを付けて大きな紙に出力してカットしなければいけませんからね。
ポートフォリオ向けではありませんがこちらも参考になると思います。
サイズ
画面上で見る事を考えるとあまり大きくしなくても大丈夫なように思いますが、出力で提出の事を考えると最低B4サイズくらいの大きさで作成しておきましょう。
小さすぎると紙で出力した際に画像が荒くなってしまう恐れがあるので出力の事を考慮しましょう。
画面で見る分には大きくても関係ありませんからね。
PDFへの書き出し形式
書き出し形式はX-3を選ぶのが良いと思います。
この形式はグラフィックコンテンツを書き出すためのプロファイルなので画像などをキレイに書き出してくれます。
アプリケーションによって場所が違いますが、イラレなら別名保存でPDFを選択。インデザインなら書き出しからPDFを選んで進めていきましょう。
キレイに書き出すと言っても元が荒ければだめなのでそこは注意して下さい。
似たような形式でX-4がありますが、これは印刷(オフセット)に対応している物なのでPDFの容量が多くなってしまいますのでX-3で書き出しましょう。
X-3で書き出しておけば出力のさいも品質に問題はありませんのでわざわざ元データに戻る必要はありませんよ。
掲載する作品
学校で作った作品を掲載し、その時の作品名、コンセプトなど学校で教わる内容をきちんと掲載しておきましょう。
学校に行っていない人を含めオリジナルの作品を掲載する場合は必ずデザインした物を掲載しましょう。
ようは、デザインとは自己満足のアート作品ではなくクライアントが存在しクライアントの要望や希望を叶えるためにデザインがあります。
こんなビジュアルが作れます。
ではなく、この作品のクライアントは食品会社で対象は30〜40代の女性で、目的はお弁当レシピサイトの認知を目的で雑誌広告を作りました。
作品のポイントなども載せておければなおOKです。
上記程度は明記しておきましょう。
そこを無視した作品だけを載せてもポートフォリオ的には全く意味がありません。
最後に一点くらいはあってもかまわないとおもいます。アート作品自体もその人のソフトの技術力や感性を感じられる作品のひとつですのでないよりはあった方がいいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ポートフォリオ一つで全てが決まる訳ではありません。
その人の人柄や協調性など見られる部分はたくさんあります。
そのなかの一つの武器としてポートフォリオを使いデザインの世界に足を踏み入れて欲しいと思います。
それでは、よきデザインライフを。
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