グラフィックデザイナー DTPオペレーター
以前、デザインをイラレで始める時の注意点を記事にしていたのですが、古くなってポイントもあやふやなので修正、加筆したVer.2を書くことにしました。それでは行きましょう!
会社で仕事をもらったり、学校で課題をもらった時に、いざイラレで作業を始める前に頭に入れておくと作業にスムーズに入れます。
基本的な抑えておきたいポイントです。今回は前提として印刷用のデータを作ることを前提として話を進めます。
デザインをイラレで始めるときのポイント
新規ドキュメント
新規ドキュメントを作るときにはプロファイルを「プリント」にしましょう。
印刷で必要なサイズやカラーモードを自動でセットしてくれます。間違えてWebを選んでしまうとカラーモードがRGBになったりラスタライズ効果の解像度が荒くなったりしてしまうので注意して下さい。
仕上がりサイズを意識する
イラレでファイルを新規作成すると初めにアートボードのサイズを決めると思うのですが、これは最終仕上がりのサイズを選びましょう。
作業していても最終サイズを意識していないとデザインが小さすぎて大きくしたときに間延びしたデータになったり、逆に小さくして線幅が変わってしまってオブジェクトが潰れてしまったりとミスの元になりかねないので仕上がりサイズを常に意識するのがいいと思います。
画像は適切なサイズを意識する
解像度が小さすぎたりすると最終段階で、印刷する解像度が足りなかったり、大きすぎてパソコンの処理が遅くなって効率が落ちたりするのでこちらも適正値をまず知りましょう。
解像度は以下の記事で書いていますので読んでみてください。
でもこれはあまり気にせず初めのうちは自由にやってみてください。
最終段階に近づいてきた時に思い出してくれたらいいかな。
必要な情報は10mm内側へ
これは基本的なことです。とくに雑誌広告をデザインする時は余白(マージン)に厳しめなので注意しましょう。
雑誌のような厚みのあるものや、ホチキスで止めている週間誌などの場合は掲載される場所によっては情報が見にくくなってしまいます。
ですので紙面のギリギリに見せたい要素や重要なものは配置しないでください。例えばロゴなどは見づらくなってしまいます。これはwebバナーなどとは違い、気をつけたいところですね。
雑誌によっては左右を15mm開けないとダメな雑誌もあったりするので。最後は現場に確認しないといけないでしょう。
ペラのフライヤーでも紙面のギリギリに要素があるとデザイン的にキレイではないので基本は10mmあけた方がいいと思います。
印刷の知識
印刷知識も少しお話ししておきます。知っていると失敗しないですみます。
ドブ
下の画像をみてください。
アートボード(白い部分)は仕上がりサイズです。
赤線部分はドブという部分で紙を断裁する時の予備部分になります。基本は3mmに設定しておきます。
例えば仕上がりがA4でバック背景に全面写真を配置している場合、A4ちょうどで作成していると紙を断裁した時にずれてしまうと白い余白が端にできてしまいます。
これを防ぐために3mmまで伸ばしていいよと言うルールみたいなものです。
プロセスと特色
プロセス印刷とはCMYKのインクを重ね合わせることで様々な色を表現する印刷のことを言います。特色はある特定の色を作りそれを印刷します。金赤や金、銀、蛍光色といった色は特色になります。
プロセスで印刷するのであれば、特色は使えませんのでイラレで誤って特色を指定していると印刷ミスにつながりますので気をつけましょう。逆も然りです。
他にもたくさんありますがまずは上記のことを覚えましょう。気になる方は簡単な用語集も作ったので見てください。
まとめ
いかがでしょうか。始めるときに気をつけるポイントを抑えておけば後々楽になります。デザイン以外でも覚えなければ行けないことはたくさんありますが、まずはここからスタートしてください。
これから業界を目指す人も居ると思います。以下の記事も参考にしてみてください。
それでは、よきデザインライフを。
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