こんにちは、今回はフォントのお話です。世の中には色々なフォントがありますが種類分けするとそんなに多くはありません。知らなくてもデザイナーはやっていけますが、知っていて損は無い。そんなお話ですのでぜひ覚えていってください。
デザイナーならおさえておきたい!フォントの基本を覚えよう。
PCフォントの歴史(浅めに説明します)
今でこそOTF(オープンタイプフォント)かTTF(トゥルータイプフォント)が主流ですが、さかのぼればきりがないので今回はNEW CIDからのお話です。
NEW CIDは結構革命的なフォントフォーマットでした。それまで権利的な問題でIllustratorでフォントのアウトラインが取れなかったのとPDFへのフォントの埋め込みが出来なかった事をNEW CIDで可能にしたからです。ただ、まだPSプリンターに縛られたままでした。
それがOTFにより一気に解放されました。TrueTypeフォントとPSフォントを合わせた画期的なものになり、このタイミングでプリンターにフォントを搭載しなくてよくなり、コスト面でも大きな削減となりました。
あと、MacとWindowsで使えるクロスプラットフォームにも対応しPDFへの埋め込みも出来、制作環境の幅を広げてくれたフォントなのです。
OTFとは
TrueTypeフォントとPostScriptの良いとこどり
プリンターフォントを必要としない
PDFに埋め込める
フォントの種類
欧文フォント
欧文フォントは数え切れないほどの数が存在しています。デザイナーズフォントを入れるとそれこそキリがありません。メジャーなものからユニークなものまで多種多様ですので、初めのうちはスタンダードなものからチョイスしていくのが良いと思います。
セリフとサンセリフ
欧文フォントには大まかに2種類の形状が存在します。それがセリフ書体とサンセリフ書体です。セリフ書体には先端部分に「ひげ」があるのが特徴です。逆にサンセリフは「ひげ」がありません。日本語書体で言えば後にも書きますが、ゴシックと明朝みたいなものですね、こんな感じです。
セリフに/TimesNewRoman、century、Garamondなど
サンセリフ/Helvetica、Futura、Frutigerなど
和文フォント
こちらは馴染み深いと思います。角ばった書体のゴシック体、流線型の明朝体、筆で書いたような毛筆体。後は、ポップ体など様々な書体があります。欧文書体と組み合わせて色々なデザインが可能になります。
ゴシック体、明朝体、毛筆体
欧文と似ていますが、ゴシック体は太めのしっかりしたフォント。明朝体はしなやかで繊細な書体ですね。それぞれにウエイト(太さ)があるので印象もかなり変わってきますが大まかにはそんな感じです。毛筆体は日本や中国を代表とする文化である筆文字の書体です。楷書体や隷書体などがそうですね。こちらも数え上げたらキリがりません。
ゴシック体/ヒラギノ、新ゴ、中ゴ、ロダンなど
明朝体/リュウミン、A1明朝など
毛筆体/先ほどの楷書体や隷書体など
長体、平体
文字を長細く見せたり平たく見せたりすることを言います。
言い方として長1(ちょういち)は左右の幅を90%にすることを言います。平1(ひらいち)も天地幅を90%に、同じですね。
昔はありませんでしたが、今は日本語フォントにも初めから長体になったフォントが出てきました。それが、「UD新ゴ コンデンス」です。
この流れはこれからどうなるのか少し注目ですね。ちなみに省きますが、斜体も考え方は同じです。
下記は新ゴの長体バージョン、「UD新ゴ コンデンス90 R」です。90とは左右幅が90%になっているという事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか、今回は基本的なフォントのお話でした。まあ、知らなくてもDesignはできます。
ただ、「あ、ここの欧文はサンセリフで選んでみてよ。」とか、「このタイトルはPOP体で遊んでみるのも良いかも」みたいな事言っちゃえますよ!
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