こんかいは、新聞広告をデザインする時の注意点です。イラレで作業する時の注意点や新聞広告特有のリサイズの注意点など書いていきます。
最終的に確認すれば良い項目もありますが初めから意識しておくと後が楽です。
イラレで新聞広告をデザインする時の注意点
アートボード
仕上がりサイズでサイズで作りましょう。ただし新聞広告にかんしてはトリムマーク(トンボ)は付けないで作ります。逆に付けてしまうと返されてしまいますので注意して下さい。
フォントのサイズ
新聞広告の解像度が低いため小さいフォントはかすれて読みづらくなってしまう事から制限がかけられています。ゴシックは6pt、明朝は7ptとされています。
新聞社によって多少違いがありますので確認しましょう。デザイン的に小さくまとめたい注意事項などは注意が必要です。特に日経新聞は厳しくチェックされ直しが戻されてしまいます。
レイアウトによってはかなり変更を強いられる事もありますので覚悟しましょう。
小さい文字で変更を強いられるのはおもにスペックや注意事項の部分です。文中などの文字はあまりうるさく言われません。これは注意事項などが小さすぎてクレームが新聞社に来るのを避けるためのようです。
黒の面積と薄い色
印刷時にインクを盛り過ぎると乾かずに裏写りやかすれなどがおこるのを防ぐために設けられています。
モノクロ原稿はかなり厳しくK100の面積が原稿サイズにしめる割合も決められています。6〜7割りを超えると調整のため戻されます。これも新聞社により開きがあるので確認が必要ですね。
逆に、薄い色も注意が必要です。5%ほどの色は印刷で飛んでしまう(印刷されない)場合もあります。
新聞は網点の潰れが激しいのでK95%程度のスミアミでもK100のベタになってしまいます。ベタ面が多い場合、割合を減らすにはK100の面をK80程度に落としましょう。
UCR値(TAC値)
黒の面積と同じ理由でインクが制限されています。
カラーの場合平均240%程度です。イラレ上の編集でもオーバーしないように気をつけてください。素材としてイラストなど使う場合は注意が必要ですよ。
画像の補正方法は下の参考記事のリンク先で書いていますので確認してください。「UCR値(TAC値)」の項目です。
アピアランス
アピラランスを使用してもかまいませんがモノクロ原稿は入稿時は必ず分割拡張しなければいけませんのでその事をわすれずに。カラー原稿も場合によっては分割拡張が必要になってきます。
入稿時のデータ作成でも細かく描いていますので参考にしてください。
リサイズすることを考えた作り方をデザイナー視点で考える。
こんなことをデザイナーが考えるのはいかがなものかと思いますが、デザインとは設計することですから入稿データのこともしっかり考えて設計してみましょう。
シンプルなレイアウトや写真メインの構成ならあまり考えなくても大丈夫ですが、記事原稿だったり図表など多用したものはパズルみたいになってきますよ。
マージン(余白)をとっておく
ヘッダーやフッターなどは帯を敷いたりするので単純ですが、その他の部分にマージンを設定しておくと数ミリのリサイズは問題なく出来ると思います。
ブロックで考える
全5段を半5段にリサイズする場合などは長方形から正方形にかえるのでレイアウト変更と変わらなくなってしまいます。これくらいのリサイズになると必ずクライアントに要る要素、要らない要素の確認をしましょう。
すこしでもリサイズしやすく項目ごとで区切ったデザインにしておくと変形後のレイアウトもしやすくなると思います。以下はその他の要素は考えてレイアウトしていませんが参考程度の組み替え例です。
まとめ
どうでしょうか。デザインにもよりますが情報量が多い紙面ほど細かく意識した方が後々楽になってきますので覚えておいてください。
それでは、よきデザインライフを。
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