こんにちはグラフィックデザイナーのyoenです。
今回は雑誌広告の入稿データを作ってみましょう。
雑誌広告の入稿データはほぼ完成していると言って良いでしょう。PDFの書き出し方は2016年から変わっていません。
初期の頃はデジタルトンボを使わず何じゃこりゃ!?と言うようなデータ作成を強いられ苦い思いをしたものです。
今は、シンプルになっているので設定項目を抑えておけばさほど難しくはありませんので見ていきましょ。
入稿データの作り方【雑誌広告編-J-PDF-】
ベースは通常印刷の入稿データ作成と代わりはありませんので基本的な作り方として以下を参照してください。
上の記事でPDFを書き出す手前まで終わらせてください。雑誌広告用の設定をここから見ていきます。
オーバープリント
雑誌のオーバープリントの設定はデータごとに行います。推奨としてK100%のオブジェクトは全て設定することになっています。ですが、TAC値などの問題もあるのでここは設定しなくて大丈夫です。
よほどのことがなければ半ズレは無いと思います。それと、オーバープリントする事による事故もあるので設定しない方が無難です。どうしてもルール通り設定しておきたい場合は以下の記事の現象と対処法を読んで気をつけてやってみてください。
ドキュメントのラスタライズ効果設定
「効果→ドキュメントのラスタライズ効果設定」を選び、【解像度】その他にして、350dpiを入力します。これはPDFにした時にオブジェクトがラスタライズされるのですが、その時の解像度になります。
ドキュメント設定
「ファイル→ドキュメント設定」で【プリセット】高解像度を選びます。これもドキュメントのラスタライズ効果設定と意味は同じです。
TAC値
雑誌のTAC値は320%です。別記事で雑誌広告のTAC値の下げ方を記事にしていますのでオーバーしている時は参考にしてください。
画像の色味に関しては素人よりも製版のほうで見てもらうのが一番です。時間とお金があるなら色補正などは外部にやってもらうのが良いと思います。TAC値を気にしながらの色補正は至難の業ですからね。
その他
特色が使われていたら削除するくらいですかね。
J-PDF
それでは実際に書き出していきましょう。
雑誌広告協会の方から「J-PDF設定ファイルダウンロード」でプロファイルをダウンロードし、設定しておきましょう。
設定方法は同サイトの「制作ガイド、運用ガイドダウンロード」からガイドをダウンロードしてご覧ください。読み込むだけなので難しくはありません。
制作ガイドも必ず一読をお願いします。より理解が深まると思います。
PDF書き出し
「ファイル→別名保存」をえらびます。ファイル形式をAdobe PDFにして保存。
下のウインドウで【Adobe PDF プリセット】を読み込んだ「雑誌広告送稿用_201602」を選んでPDFを保存を押します。
PDFが無事書き出されました。Acrobatで確認しましょう。Acrobatで「表示→ツール→印刷工程→開く」を選びます。
開いたら「プリフライト」を選びましょう。取り込まれたプロファイルの「雑誌広告送稿用_201602C」(カラー原稿用)を選んで左下の「解析」をクリックします。
結果が出ました。ここの結果は赤いバツマークが出ていなければ雑誌広告としては入稿可能なデータです。青いマークは直せれば直しましょう程度にとらえておきましょう。
したのプリフライト結果はダメな例です。イラレやフォトショップに戻って修正しましょう。ここでTAC値のオーバーやカラー、ベージサイズなども分かるので案外便利です。
まとめ
以上が雑誌広告のJ-PDFの作り方は以上になります。
後はプリフライトレポートを書き出して仕様書を書いて完成です。諸々必要なデータは上記のリンク先からダウンロード出来ます。
繰り返しになりますが、ここに書いた記事は感想含め私の経験から得た知識ですのでご利用のさいは雑誌広告協会のガイド読んだ上でご利用下さい。
それでは、よき入稿ライフを。
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