グラフィックデザイナー DTPオペレーター
今回は特色のお話ですね。通常印刷ではCMYKでそれぞれを重ね合わせて印刷し色を表現します。
しかしそれだけでは表現しきれない色もまた存在します。そんな色を表現する為にあるのが特色です。金赤と言われている色は本来特色の色名ですが、M100Y100で代用している方も多いと思います。
そのほかにも「金」や「銀」、蛍光色などCMYKで表現出来ない色が特色では表現出来ます。そんな、特色ですが、種類がいくつかあります。
特色の種類
DIC、PANTONE、TOYO、これらの違いは会社の違いになります。作り方やインク自体が違うでしょうから一概に会社の違いだけとは言いがたいですが、そう覚えてかまわないと思います。
それではこの3者をもう少し詳しく見ていきましょう。
DICカラーガイド/PARTII
日本の特色と言えばDICですね。DIC株式会社の子会社であるDICグラフィックス株式会社が取り扱っている製品です。すでに第20版にまで達しているようです。
印刷物ですので当然色の変化があります。あとは劣化による変化などもあるので印刷所へ指示をする時は版の確認やご自身の持っているカラーガイドのチップを付けて指示を出すのが通常です。
伝統色シリーズ
○○の伝統色と言うカラーガイドもDICと同じ会社から出ています。
日本や、中国、フランスの各国固有の色をピックアップしたカラーガイドになります。
PANTNE(パントン)
こちらも馴染みのある色見本だと思います。PANTNEはアメリカにある色見本の会社名です。こちらの色見本は本当に色々な種類が存在しています。
イラレの中にあるものだけでも種類が豊富すぎます。デザインの現場では下から2番目のsolid Coatedを私はよく使っていました。
リストの上2つは特色ではないので気をつけてください。
TOYO
東洋インキ製造の色見本調です。私は何度かしかお世話になったことはないのですが、こちらもDICにならぶ老舗のインク屋さんです。
特色を使う意味
特色はCMYKでは表現出来ない色を多く持っています。こだわった配色などやブランドカラーとして使用する会社もあります。
前述しましたが金、銀、蛍光色などの色が表現出来るのも特徴の一つですね。雑誌の表紙などにはよく使われています。
あとは、再現性が良いこともあげられます。オフセット印刷では印刷ごとに天候や紙質で色味が変化することは当たり前ですが、特色はそこを最小限に抑えることが出来ます。
イラレでの特色の扱い方
特色はスウォッチのプルダウンメニューから選びます。今回はDICで見ていきましょう。
見え方はリスト表示が見やすいと思います。
使用したカラーはダブルクリックやオブジェクトに選択した時点でスウォッチに登録されていきます。
扱い方はCMYKやRGBとは違います。スライダーは一つしかなく0〜100%で表現していきます。
スウォッチパレットの詳しい使い方は以下をご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか、特色を贅沢に使ったCMYK+特色2色印刷とかやってみたいですね。
特色として使わなくてもイラレで色を決める時の規準にしても良いと思いますのでぜひ、触れてみてください。
特色データの作り方は以下をご参照下さい。
もう一つの特色「白」も記事にしていますのでぜひご覧ください。
それでは、よきデザインライフを。
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