こんにちは、グラフィックデザイナーのyoenです。
こんにちは、今回は前回記事【Tips】イラレで入稿データ作成の7つのポイント【DTP】でPDF X-1aのデータの作りかをを投稿しました。
そこで満足していたら知り合いの印刷営業さんから「最近はX-4で入稿してくれって印刷所から言われる事が多いんだけど」と言われました。
たしかにX-4での入稿もチラホラとは思っていたので調べて記事にしてみる事にしました。
前回の記事は以下に貼っておきます。こちらも参考にしてみてください。
イラレで入稿データ作成 PDF/X-4【DTP】
X-1aとX-4の違い
難しい事は書かないので技術的な事が知りたければググったり記事下の参考サイトをご覧ください。
X-1aとX-4はそもそも兄弟です。他にも兄弟はいますが省きます。
X-1aが規定される前はpdfでのデータ入稿があまりにも雑で印刷所が困っていました。そこでISOの規格団体がこれじゃいかんと言う事で標準規格を作りました。
それがX-1aです。
当時RIPは透明効果に非対応だったので、イラレで透明効果やドロップシャドウなどの効果は使えませんでした。
画像は全てラスタライズし画像にしていました。
画像にしますから当然データは重たくなってくるし、最終成果物としてこのpdfを保管するのもデータ容量を圧迫して不向きですよね。
X-4はプレーンデータに近い
しかし近年はドロップシャドウや透明効果に対応したPDFが書き出せる「X-4」が策定され、さらにはそれを出力出来るRIPとして、APPE (Adobe PDF Print Engine)が普及してきました。
透明効果を含む事が出来るので画像化される事も無くデータは軽くすみます。それにイラレのデータに近い状態で保存しておけるのでシンプルな構造でデータを保管しておけます。
X-4をイラレで見る
以下は「X-1a」と「X-4」で書き出しだPDFをイラレで開いて比べてみたデータです。
オブジェクトを分解して並べてみました。
違いは一目瞭然ですね。X-1aは画像のパズル化が半端ないですね。
データ容量も違いが現れました。
僕なりの結論
透明効果が使えるようになったことにより(その他、細かい仕様の変更によって良い事は増えているみたいです)データも軽くなり、内部構造もシンブルになって制約が取り払われてきている印象です。
入稿されるデータも軽くなり昔のようにたくさんの制約に縛られる心配も少なくなったPDF/X-4。
そんな規格を扱えるAPPEを導入している会社はX-4を推して来ているのではないかなと。
それに印刷所としては導入コストの元はとりたいでしょうからね。
以上が、私の結論です。
以下は今回の投稿に際し参考にさせて頂いたサイトです。
勉強になりました。ありがとうございました。
それでは、よきDTPライフを。
コメント