こんにちは、yoenです。
今回はAdobe製品でのeps運用は非推奨となっている現実をご紹介します。
epsと言えば昔から使われているいわゆるベーシックなフォーマットです。
イラレデータを下版するときにはフォントのアウトラインをとってepsで保存して下版していました。
文章ものの編集には当時Quark ExpressやPage Makerという編集ソフトがありましたが張り込みデータの基本はepsでした。
InDesignが出始めた頃もまだepsは使われていましたが時代の主流がPDFに変わってきた頃から少しずつ色々なフォーマットが使われ始め編集ソフトもInDesignが圧倒的シェアを誇り始めました。
業界がAdobeに染まってきたのを機にPSDやAIも使われ始めましたね。
上記を踏まえ早速みていきましょう。
画像のフォーマット、EPSはもう古い?
Adobe製品におけるEPS(Encapsulated PostScript)ファイルの使用が非推奨となっています。
印刷業界での印刷データのフォーマットはすでにPDFへ移行されたと言ってもいいでしょう。
AIで入稿されたとしてもPDF互換フォーマットであればほぼPDFです。
そんな中、印刷用のpdfの形式として使われているのがPDF/X-4です。
AdobeもInDesignにおける印刷用PDFデータはX-4を前提としています。その際epsの配置は推奨していません。
以下の記事ではX-4の作成方法とX-1aとのデータの作りの違いを説明しています。
このX-4では透明効果がサポートがされているので他のAdobe製品で作成されたドロップシャドウなどの効果をネイティブで運用することができます。
EPSはドロップシャドウなどに代表される透明効果をサポートしていません。
よってAdobeはEPSファイルの使用を非推奨とし、印刷業界で長らく利用されてきたepsは現在では他の形式での運用が推奨されています。
EPSは元データがラスタライズされてしまい運用的にも不便なものになってしまいます。
また、ラスタライズされた部分に白い線が入って印刷されてしまう。なんてこともまれにありました。
以下の画像はオブジェクトの上に文字を乗せそれぞれドロップシャドウなどの効果をかけたものをepsに保存してイラレで開いてみたデータです。
左のようにアンカーポイントが無数に増えています。右はアウトライン表示したものです。見る影もありませんね。
InDesignなどではPDF互換ファイルを含んだAIファイルがそのまま配置できますし、PSDなどネイティブのフォーマットを使用することにより透明効果を保持したままのデータを運用することが可能で取り回しも便利になります。
Adobe製品におけるEPSファイルの非推奨化により、将来的にはEPSファイルのサポートがなくなり、互換性やセキュリティの問題が発生する可能性もありますね。
代替えフォーとマットとしてはPDF、PSD、TIFFなど基本的にはeps以外のフォーマットが推奨されています。
まとめ
今回の記事はAdobe公式から出ているこちらのpdfを参考にさせていただきました。
もっと詳しく知りたい方は確認してみて下さい。
調べてみるとAdobeはepsの仕様を10年くらい前から非推奨としているようです。驚きですね。
色々お話ししましたが今からepsが完全になくなる事もなくしばらくはepsとお付き合いしていななければならないと思いますので自分自身から日々の作業でepsを違うフォーマットへ変えていくことが大事かなと思います。
今の流れだと確実になくなる運命でしょうから。
これからも皆さんのお役に立てる情報を発信していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
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